●諸派 熊沢あやり議員
熊沢議員:
「中学校給食センターについて」をお聞きいたします。
20年前議員になったばかりのときは、中学校給食を行っておりませんでした。そういう中で、多くの、本当に多くの小中学生の保護者の方々が議会に足を運んでいただいて、請願など多くの議論をさせていただきました。センター方式がいいのか、自校方式がいいのか。
しかし、多くのお母さんたち、保護者の方々の声を聞いて、なるべく早く、1日でも早く給食が提供できるようにという形で、弁当併用ランチボックス方式というのを始めました。
あのときは本当に多くの小中学生の皆さん、保護者の方々がいらっしゃったので、これで多くの方々が利用していただけると思っておりましたが、なかなか利用していただけない。私たち、しっかりと決めさせて議論させていただいたのが本当に必要だったのかと、考えさせられることもありました。
そういう中で、本当になんで少ないのだろう。美味しくないから食べたくないというような声もありました。しかし、おいしいからって言って食べている子どももいました。
「全員給食になって、おいしくなくて食べたくない、でも全員給食だから食べなければならない」そのようなことになってしまっても本当に困ります。
私自身、この飽食の時代、本当に必要なのかと考えることも多くありました。本当にさっきお話しまして多くのママ友とも、様々な意見交換をし、多くの意見をいただきました。ただ、給食のときだけ、その時だけ温かい食事がとれる、そういう児童生徒がいるっていうことも耳にいたしました。
私自身も仕事の関係で一緒に食事をした方が、ご夫婦でお仕事をされてて、はっきり言って私からすれば、金銭的にも豊かな家庭ではないけれども、しみじみとご主人が、お父さんが、しみじみと「うちの息子にもこうやって温かいうどんを食べさせたいな」っていう声をしてるのを聞き、やっぱり中学校給食で温かい食事を、1食でもさせてあげるということは必要なことなんだなと改めて認識いたしました。
そこでお伺いいたします。中学校給食センターについて(1)現状は。(2)課題は。
教育長:
「(1)現状は」についてでございますが、本件については、3月17日の質疑で既にお答えしておりますが、先週3月21日に、中学校全員給食の実施に向けた給食センター整備の基本計画といたしまして、「まちだの給食センター計画~おいしく食べて、地域みんなで健康に!~」を公表いたしました。
本計画は、町田市の学校給食が9年間を通して大事にする視点を「美しく味良く仕上げること」「ぬくもりを感じられること」「四季を愉しめること」の3点とし、今後整備する中学校給食センターを、中学校への安全安心な給食提供のみならず、地域の幅広い世代の皆様にとっての健康づくりに寄与するセンターとすることを目指したものでございます。
本計画におきましては、給食センターの目指す姿、給食センターの仕組みや、運営面で重視するポイントとその工夫点、事業手法などを示しております。計画全体を通しまして、給食センターの稼働率を上げる工夫や、環境への配慮の視点、給食を食べることによる健康づくりのアイディアなど、これまでの事例には見られない町田市ならではの取り組みの方向性をふんだんに盛り込みました。
本計画の策定に当たりましては、2021年1月に市民意見募集を行い、39名の市民の皆様から90件のご意見をお寄せいただきました。またこれと併せまして、市内全中学校を通じて、生徒のタブレット端末を活用したWebアンケートを実施いたしました。
その結果、7300名を超える中学生から「全員給食実施に向けて一緒に準備したいこと」「学校給食で関わってみたいこと」「小学校給食の思い出」などについて、多様な意見やアイディアを寄せていただくことができました。
これから全員給食を開始するまでの間、これらの意見やアイディアを生かしながら、様々な場面で、中学生たちと一緒に取り組んでまいりたい。そういうふうに考えております。
「(2)課題は」についてでございますが、町田市の給食センターが目指す、地域みんなの健康づくり拠点としての機能を考える際に、栄養や調理の技術と地域生活とをどのようにつないでいくかという新たな発想が必要であり、民間事業者の創意工夫が最も発揮されやすい部分であると考えております。2022年度に進める整備運営事業者の公募手続におきましては、町田市が求めるサービス水準や性能、地域の期待感をわかりやすく伝えるとともに、民間事業者が多様な主体とのコラボレーションにより、積極的な事業提案ができるように公募方法を整えていくことが重要であると考えております。今後、地域みんなの健康づくり拠点の通りでの給食センター整備を目指し、業者選定の際に示す実施方針や要求水準について、詳細に検討してまいります。
熊沢議員(再質問):
今、教育長が私の質問に答えてくれるのは珍しくて、大変感謝をしているんですが、7300人の中学生にアンケートを取れた答えをいただけたっていうのは、やはりICT教育っていうか、タブレットでアンケートが取りやすいっていうので、すごく便利なんだなと思っています。
私自身も子どもの学校でアンケートをとったりさまざまなことを届け出をするのに、本当にこのGoogleのやつで同じものだと思うんですが、すごくやりやすくて、ちょっとした時間でできるっていうのは、便利だなと思っておりますので。7300人というのはどのぐらいか、もしわかればでいいです、中学生くらいのどのくらいの割合なのかなっていうのがわかれば教えてもらえればなと思います。
で、中学生たちが考える給食で一緒に取り組みたいこととしてはどのような意見があったのか、また、中学生の給食提供だけでなく地域の教育づくりに寄与するような活動に取り組むことはすごくいいことだと思う、という答弁もありまして、すごくいいことだなと思うんですが、その辺はどうなのかなと。例えばよく要望されている夏休みの土日、長期休暇中の学童保育クラブなどに対しての給食の提供など、そういうことをできるのかなと思います。
また、今教育長の答弁を聞いてて思ったんですが、今の中学生ってなかなかこの給食を食べられる環境にないと言ったら失礼ですが、センター方式の給食はもう高校生になっちゃってるから、逆に今の小学生に機会があったら聞いてもらえたらなというふうに思ったりするので、その辺のことも紹介できれば教えていただければなと思います。
学校教育部長:
まずアンケートの総母数というか、それはだいたい中学生はだいたい1万人というふうに言ってますので、1万人のうちの7300人ですから、回答率73%っていう、通常こういうような調査ではありえないような回答率。これもすべて、タブレット端末でGoogleフォームという方法を用いまして、それで寄せてくれたというので集約がしやすかったというところもあります。
それで実際にこれに答えてくれた中学生たちは、中学校の給食は食べられない。給食センターを今回作ってもそれを食べられないということはわかったうえでも、このように協力していただきました。これから先、その小学生のほうとかでもですね、こういうふうなことで調査が意外とやりやすいというところも確認できましたので、そういうのも含めてちょっと検討していきたいと、子どものたちの声を集める場合ですね、検討していきたいと思っております。
それで中学生たちが考える、給食で取り組みたいこととして、どんな意見があったかというのがまずあったかと思うんですが。中学生からのアイディアとしましては、給食センターをスタートするまでの準備として、そこで使用する食器やお盆のデザインを選ぶとか、あとセンターの名前、あとデザイン・ロゴマーク、キャッチコピーを決めるなどが多く挙げられております。
また、給食の運営に関しましては、献立を一緒に作りたいとか給食を調理してみたいといった意見のほか、オリジナルメニューの開発や、人気投票や中学生からの評価などの取り組みについて、アイディアが寄せられております。
これらの意見募集結果を基本計画の中に掲載することで、これから給食センターを整備し、給食を提供することに関わる全ての関係者が、中学生たちの発想やアイディアを把握・理解できるようにいたしました。
これらの意見・アイディアの多くは、事業の中で取り組めるものだと思いますので、大切に生かし、実現に繋げていくとともに、これからの事業推進にを通して、中学生たちとの意見交換の場面をより多く設けていきたいと思っております。
続いて地域貢献というような話で、特に学童クラブに給食を届けてほしいということ、そのことに関してはどういう状況になってるかというお話だと思います。長期休業中の学童保育クラブの給食提供に関しましては、これまでも多くのご意見・ご要望をいただいておりまして、他の市の給食センターなどでは現在ですね、ランチボックス形式で取り組もうとしている事例も見られます。
これらを踏まえまして、町田の中学校給食センター計画の中でも、給食を食べることによる健康づくりの取り組みのアイディアとして、学童保育クラブをはじめ、多様な施設のリクエストに応じて給食をお届けするということを記載いたしました。
今後事業者の公募を通じて具体的な事業提案などを受けながら、実現可能性については前向きに検討していきたいと思います。
そちらにいたしましても、これから中学生に入ってくる子どもたちにも、できるだけ多くの機会で意見を集めていきたいと思っております。
熊沢議員:
ありがとうございます。学童保育クラブにお弁当持って行くっていうのは、なかなか忙しいと言っては変ですが、難しい状況でですね。うちの息子も学童保育に行ってますし、お弁当の学校なのでお弁当持ってってるはずなのに、以前夏休み学童保育から電話ありまして。「すいませんお弁当忘れちゃったみたいなんですけど」って言われて、おかしいなと思ったら玄関にそのまま置いてあったっていうね、そういう形でね。持って玄関行って靴履いたときに、お弁当忘れちゃうみたいな。そういうことがあって。これがもっと普段持ち歩いてない児童だったらなかなか難しいんじゃないかなって思いますので。ぜひ、やはり給食センターも土曜日とか長期休暇のときには中学校がお休みですから、そういう形でやってもらえればなというふうに思います。
それで、地域の方々と、特に今回一番初めに金井地区で給食センターができるということで、私の地元の本町田と隣接しておりまして、また薬師中、金井中と多くの友達がいたりですね。そういう形でいろいろな方々と、地域の方々とも意見交換をさせていただきました。その中でやっぱり、子どもたちだけじゃなくて地域の方々、高齢者の、高齢者っていうか元気なおじいちゃんやおばあちゃんたちのためにとか、地域の方々にさまざまなことをやっていただきたいとか、災害時の食の提供とか、そういう意味でさまざまな形で地域に開放してもらえればなと思います。
あともう一点、よく子どもの事故っていうので、保育園のことで言うのは、うちは小学校の5年生になるけどミニトマトに十字を入れてたりですね、ブドウを丸のまま食べると危ないとか、そういうのが、子どもが生まれて、ニュースで事故を知ってから知るっていうことが多いんですね。だからそういう意味で、地域の子育て世代の方々にも、そういう教室、保健所と協力をしながらそういう形をやっていただけるとか、さまざまな可能性がある給食センターになっていただければなっていうふうに思います。
そういう意味で、あともう1点。特に金井の給食センターを作るときに地域の方々から言われたのは、スポーツ広場のトイレをちょっと何とか一緒に改良してほしいというような声がありましたので、その辺も含めて、もしご意見があれば教えていただけるかなと思いますが、いかがでしょうか。
学校教育部長:
これからさまざまなご要望とかご意見とかありますので、そのようないろいろな声を聞いて対応していきたいと思います。
熊沢議員:
それではぜひ、金井スポーツ広場のトイレの件は余談ではないんですが、多くの方々から要望をいただいております。ぜひ、給食センターのそばにはやっぱり、衛生面でもしっかりとしたトイレが安全かなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
(了)
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