給食センターに求められるサービス品質に、事業手法による違いはなし――令和4年度第2回市議会代表質疑⑤

令和4年度第2回市議会定例会レポートをお送りしています。今回は、日本共産党会派の代表質疑の内容をお届けします。質疑通告書はこちら

議会録画から書き起こしたもので、正式な議事録ではありません。


●日本共産党 代表 細野龍子議員

細野議員:
次いで、温かく質の高い給食を求める市民の声が反映した中学校給食センターについて伺います。いよいよ、中学校給食センターの整備が始まりますが、市で初めてのPFI手法を導入するということです。
安全性や給食の質、サービスの提供について、直営で行う場合とどのように違うのか、改めて確認したいと思います。
中学校給食センター整備に導入される、PFI手法が対象とする事業内容とその導入目的は何か。また、直営との違いは何か。

市長:
まず、PFI手法が対象とする事業内容と導入する目的についてでございますが、町田・忠生・小山エリアおよび南エリアの給食センターに導入するPFI手法はBTO方式で、BはBuildで施設の建設、TはTransferで所有権の移転、OはOperateで施設の運営を意味します。
この手法は、民間事業者が、自身が調達する資金で設計および施工を行い、その後の維持管理や運営を一括して行う方式です。そのため本事業では、給食センターを設計し建設する施設整備業務、給食提供開始に先立つ準備やリハーサルを行う開業準備業務、給食調理や学校への配送などの運営業務、施設の維持管理業務を事業の対象といたします。
また、PFI手法の導入目的につきましては、PFI手法を導入することにより、給食センターの整備および運営において民間事業者の創意工夫やノウハウを生かすことが可能となり、町田市の給食センターが目指す「食を通じたみんなの健康づくり拠点」としての幅広い事業展開と、それによる地域経済の活性化に繋げることを目指すものでございます。
次に、直営との違いについてでございますが、学校給食を安全かつ安定的に提供するという給食センターに求められるサービス品質に、事業手法による違いはございません。
PFI手法においては、民間事業者は事業の実施主体となりますが、市は、発注者の立場から要求したサービス水準をしっかりと確保できているか、事業の遂行状況についてモニタリングをしてまいりますので、必要なサービス品質の確保は問題なくできると考えております。

細野議員(再質問):
中学校給食の給食センターについてですけれども、PFI方式で民間の事業所のすべて管理運営も含めて、委託していくということでした。基本的には中学校給食ですので、給食として安心で安全なものを提供するということが、一番の守られなければならないものだと思います。
それと同時に皆さんの声で実現した中学校給食の内容としても、小学校の質を損なわないような、遜色のないものを作っていっていただきたいと思いますが、その辺についてはこれからPFI事業者を選定するうえで、契約の中でそういったことも織り込んでいくということでした。その中で、特に安全性という点で、今まで中学校給食の中でも、食材の注文、それから来た食材の朝の検収などがしっかりと行われてきたのではないかと思いますが、そういったこと。食材についての注文等、発注等がまずは食の安全として最低限必要なことかなと思いますが、そういったことについてはどのようになっていくんでしょうか。
またメニューなども、どこがどのように決めていくのか。作り方についても、現在小学校ではだしから作って好評なんですが、そういった作り方もPFIのこれから決まる業者の提案の中に盛り込まれていることを期待するんですが、そうしたことについても市のほうから注文していくということが可能なのかどうか。そのへんについてお聞かせください。

学校教育部長:
中学校給食に関しまして、まず最初にお伺いしました食材の調達につきましては、本事業におきましては中学校給食における食材の調達に関しましても、市が中心となって実施して、PFI事業者はそれを支援することを基本として、実務に即した適切な役割分担で進めてまいりたいと考えております。
まだちょっと詳細は未定ではございますが、良質な食材を調達できる納入業者を市が学校関係者やPFI事業者などと一緒に選定したうえで、選定された納入業者からPFI事業者が食材を直接発注して検収するという役割分担が一番適切ではないかというふうに考えているところでございます。
また、作り方においてなんですが、基本的には当然すべてPFI事業者に丸投げするというわけではなくて、栄養士というものはそれぞれの給食センターにいますので、それの中である程度メニューなんかについてはこちらのほうで考えるところが、食育ですから当然考えております。要求水準におきまして、町田市がこだわって作りたい献立メニュー、そういうのを1ヶ月分示しまして、町田の給食の特徴への十分な理解などを促してまいりたいと思っております。
以上です。
(了)

中学校によりよい給食とどけ隊@町田

東京都町田市の市立中学校の給食は、2020年現在約1割の利用率の選択制デリバリー給食。温かい全員制の給食を目指して活動しています。給食センター建設が決まりました。 メール➡︎machidanokyusyoku★gmail.com(★を@に) Twitter ➡︎@machidakyusyoku

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