●学校教育部 行政報告「小学校給食における賞味期限切れ牛乳の提供について」
(録画1:01:44ごろ上記資料をもとに保健給食課長から説明〈割愛〉、その後質疑)
藤田委員:
こういう事案は初期対応が重要。それぞれの学校でこの事案がわかった段階で、すべてのクラスに情報が行き渡り、どのような対応をしたのか。
保健給食課長:
気づいた段階で、担任が自分のクラス以外のクラスに関しても、賞味期限切れが提供されていないか確認するよう伝達し、すべて確認したというところ。
藤田委員:
学校内で、飲用していない、その学校の保護者への通知は?
保健給食課長:
提供された児童の家庭には文書やメールで説明した。学校全体には、その段階ではしていない。
藤田委員:
「どうやら学校ではこういうことがあったらしい」と広まってしまった。そういうときは、学校全体の保護者にメールなどで知らせるべきだったのでは。
保健給食課長:
本当に適切な対応だったのかをしっかり検証し、今後どの学校でも同じ対応ができるよう、ルールを決めていく。その牛乳が他の学校に行く可能性もあったので、すべてに周知すべきだったのではないかとも考えている。
藤田委員:
その日のうちに、全クラス点検したが異常はなかったと報告すべきだった。また、教育委員会へは、各校からその日のうちに報告があったのか。どういう対応だったのか。
保健給食課長:
その日のうちにあった。学校と協議した結果、対象のクラスに通知するということで決定した。
藤田委員:
教育委員会にも、初期対応ができていない。2校で発生したのだから、校長先生や副校長先生に、「こういう事案があったので各校で確認してください」と通知すべきだったのでは。他の学校でもありえたケース。事があった場合に、不安も含めて広げないための初期対応が重要だったのでは。
保健給食課長:
我々も至らなかったところをしっかり検証し、今後できるだけルールをしっかり整えることが必要と思っている。
藤田委員:
そこのところをお願いしたい。給食の件だけではないので、教育委員会として、市内の学校で起こったことはその日のうちに情報共有をして広げるようにしてほしい。すべての対策につながっていくと思う。今後起こった場合にはすべての保護者に伝えていくという対応も、校長会を含めて周知してほしい。
保健給食課長:
何よりも、お子様・保護者の気持ちに寄り添った対応ができるよう、今回の事案を見直してすべての学校と共有していきたいと思う。
矢口委員:
賞味期限切れを提供したのは初めてだったのか。校長の検食は牛乳も対象なのか。また、事案が発生してから現場の状況は確認されてきたのか。この3点をお伺いしたい。
保健給食課長:
私が着任してからは今回初めて起こった。過去も確認したが、現段階では確認が取れていない。検食は牛乳も含めて校長がやっている。現場についてはそれぞれ確認した。
矢口委員:
「再発防止」にある内容は、「賞味期限及び提供予定日を大きく表示した箱に入れ、古いものを手前に保管する」「給食調理員2名以上で賞味期限を確認」というのは、これまではやっていなかったのか。
保健給食課長:
給食調理は市の調理員だけでなく委託事業者もやっているので、標準の作業を決めているが、その中にこういったことがしっかり規定されていなかった。そこを決めることを再発防止策とした。
矢口委員:
この方法に必ず全校で取り組むということか。
保健給食課長:
学校によって使う機材が若干違うため、その柔軟性は踏まえたうえで点検のやりかたを決めていきたい。
矢口委員:
絶対に漏れがあってはいけないので、誰が確認したかなどチェックシートを作るなどして責任を明確にしないと防げないのではないかと思う。そのあたり、さまざま検討してほしい。また、廃棄の量がすごいなと感じが、返品はできるのか?
保健給食課長:
納品時の検収の際に確認し、そもそも事業者から提供を受けた際に賞味期限切れがあった場合に返品はしている。
矢口委員:
飲まなかったぶんのお金がもどってくるわけではないということか。
保健給食課長:
事業者には改めて新しいものを納品してもらうが、納品して冷蔵庫に入れておいて賞味期限が切れてしまったときには、廃棄分は市の負担となる。
矢口委員:
廃棄を有効活用はできないのか。100何十本も冷蔵庫に入っていたんだというのがびっくりで、有効活用はできない?
保健給食課長:
有効活用はできないので、繰り越していく余剰になっていくものを極力減らすことが一番大切かと思っている。
矢口委員:
飲まなかった子たちの分が保管してあるというのは、発注数が減っていくのでその牛乳のぶん給食代が浮くということなのか?
保健給食課長:
牛乳に限らずいろんな食材も、急な休みになってしまった場合は注文を調整することが難しいのでそのまま納品してもらっている。今の段階ではそういう運用である。
田中委員:
当日の対応については先程答弁があったが、そのほかどのように情報提供をしたのか。
保健給食課長:
当日は該当クラスのみに経緯の説明文書を送った。その後先週、再発防止の対応策について保健所にも意見を求めて、すべての学校に通知をするとともに、2校についてはこれまでの経緯と再発防止について、改めて校内すべての保護者の皆さんに説明をしてほしいと依頼している。
田中委員:
対応策を考えてからということもあると思うが、1ヶ月後におたよりということでは不満の声も聞いているところなので、しっかりルール作りをやってほしい。先程保健所にも意見を聞いたということだったが、最前線に立っている栄養士の意見や声はきちんと聞いているのか。
保健給食課長:
栄養士の意見を聞いている。保健給食課にも栄養士がいるので、そうした意見を取り入れて考えた。
田中委員:
現場の声が重要だと思うので、現場の栄養士の意見も聞いてほしいと思う。再発防止策について、今回GW明けに賞味期限切れを提供しててしまったということで、4月28日に納入されていると。5月の2日にも給食は納入されているということでよいのか。
保健給食課長:
5月2日も納品されている。
田中委員:
学級閉鎖などがあると大量に余剰分が出ることは理解するが、前日の余剰分をちゃんと次の給食で消費しきれれば今回のようなことは起きなかったと思うが、現状それだけ余剰分が出てしまうというケースがあるということか?
保健給食課長:
今回は4月28日納品を受けた分が5月5日期限だった。今回、それを提供できる機会が5月2日のみだった。ぴったりその数を合わせようにも、出席している児童もに変動があるので難しいところ。町田二小では、それだけの数を繰り越しているというのをしっかりと改めるのが大切であるし、次の提供する日がいつかを、在庫管理する中で意識したうえで廃棄の確認等徹底させていきたい。
田中委員:
状況がわかった。できるだけ余剰分をなくす、次の機会に提供しきるということが大事な点だなと思うが、給食室は異物が入らないようにしているような管理が厳密な場所だと思うので、学校によってこのやりかたが実態にあっているのかどうか、現場の栄養士さんの話が大事かなと思う。栄養士さんの声を聞きながら検討していくということでよいか。
保健給食課長:
やはり現場で実施して「このほうが確実にできる」というものがあれば、我々も意見を聞きながらよりよい方法に改善していきたいと思う。
(了)
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