いよいよ町田市のすべての中学校で、全員給食が始まります。
2025年1月から鶴川エリア、2025年4月から町田忠生小山エリアの市立中学校で給食提供が始まっており、最後の南エリアが2025年10月からスタートします。
さらに鶴川エリアではこの夏休み、中学校給食センターから学童保育へ給食を届けるモデル事業も始まりました。
私たちが半年間の署名活動の末、温かい全員給食を願う請願を町田市議会に出したのは2018年12月。
残念ながら不採択となりましたが、その後町田市教育委員会への請願、文科省農水省への陳情、町田市議会や石阪丈一市長様への資料提供などを通じて、全員給食の大切さと実施可能性を訴えてきました。
町田市のイベントで、市議会議員さん方や市民の皆さんと一緒に、給食の在り方について話し合うこともできました。
そして2020年9月と12月、石阪市長様がコロナ禍の給食提供に言及して、全員給食の検討を明言してくださいました。
次回の市長選に出馬しないことを明言された石阪市長様が、2021年の町田市NPO祭「まちカフェ!」で、私たちのブースに寄ってブラウニーをほおばって下さったことは、忘れられない思い出です。
以来、スピード感を持って進められてきた中学校給食センター整備事業。
たくさんの方のご尽力によって、ついに全中学校で提供開始となりました。本当にありがとうございます。
また、署名を書いて下さったのに自分のお子さんやお孫さんに間に合わなかった皆さま、力不足で申し訳ありません。
多くの方に「助かります」とお声を頂きました。
この「中学校によりよい給食をとどけ隊@町田」のメインメンバーであるワーキングマザー二人も、中学校に持たせる毎日の弁当の心配がなくなり、子どもの食と仕事への生真面目さゆえに葛藤することも減りました。
しかし課題もまだあります。
実は鶴川エリアでの給食開始当初から、子どもたちや保護者さんからさまざまな声が寄せられました。
保護者さんからは喜びの声が多かった一方、子どもたちからは「おいしくない」という厳しい意見も。
その中には「小学校の給食がおいしかったんでしょうね」という寂しそうな声もありました。
ショックでした。
ただ、中学校給食はまだ始まったばかりです。
どんな献立にするのか、どんな調理方法にするのかなど、子どもたちの意見を盛り込んでよりよくすることはこれから十分に可能です。
課題があるなら、調査して、改善できます。
保護者が食べてみたかったら、試食会ができます。
ただ、「おいしくない」という言葉が給食に関わる人を傷つけることも、給食の活動を通じて思い知りました。
「この献立は人気だがこの献立は残す子が多い」「同じ野菜で、この献立の時は小学校の時人気だった」「冷たくはないが味つけが薄く感じる」「●●ではなく▼▼だったら嬉しい」など、伝わる言葉で作り手に伝えることが大切だと思います。
給食が「出してもらう」ものから「一緒に考えてよりよくする」ものになっていったら、町田の給食は本当の意味で「子どもたちのもの」になっていくのではないでしょうか。
私の子どもの通う中学校は今年1月から温かい全員給食となりましたが、「定期考査期間や保護者会のある日は給食なし」が今年1学期まで続いていました。
そこで5月に、同校の保護者の皆さんの要望書71名分を添えて、校長先生にお届けしました。
(学校給食の提供頻度は校長采配だからです)
校長先生は先生方と話し合い、2学期から定期考査期間や保護者会期間も給食としてくださることを決めてくださいました。
「すべては子どもたちのために」と電話口でお話くださったときの感謝を忘れません。
給食について伝えたい思いがあれば、ぜひ皆さんもアクションしてみてください。
学校に相談するのでも、町田市の教育委員会に相談するのでも、市議会議員さんに相談するのでも、どんな形でも。
子どもたちと自分の未来は、きっとよりよく変えられます。
※サムネイルの写真は、町田市HPに掲載された、鶴川の中学校給食センター開所時のプレスリリースから転載させていただいた、美味しそうなカレーライスです
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