9/1の松葉議員に続いて、9/3の矢口まゆ議員の一般質問内の中学校給食に関する質疑についてお伝えします。主に、6月に公開された中学校給食無料試食会のアンケートについての質疑です。
ぜひ矢口議員提出資料を参照しながらお読みください。
※なお、本会議録画より私どもが書き起こしたものであり、正式な議事録ではありません。
●諸派 矢口まゆ議員一般質問(録画はこちら)
矢口まゆ議員:
中学校給食無料試食会事業の結果と今後についてお伺いします。 (1)2019年度に行った中学校給食無料試食会事業において、生徒と保護者に対しアンケート調査を行ったが、その結果からどのような課題が見えてきたか、お伺いします。
学校教育部長:
項目3の「(1)2019年度に行った中学校給食無料試食会事業において、生徒と保護者に対しアンケート調査を行ったが、その結果からどのような課題が見えてきたか」についてでございますが、中学校給食無料試食会のアンケート結果からは、生徒保護者とともに、「温かい給食が食べられること」「量が調整できること」への要望が多いことがわかりました。
また、生徒は「献立のリクエストを取り、生徒の希望を献立に取り入れること」、保護者は、「給食時間を長くすること」についての要望が多いことがわかりました。現行制度において、これらの要望に対応することが課題であると考えております。
「温かい給食が食べられること」「量の調整ができること」については、他市の事例の調査研究を進めておりますが、町田市に導入した場合の効果、施設整備にかかる費用、学校や生徒への負担などを考慮すると、難しい部分があると認識しております。
献立のリクエストを取り、生徒の希望を献立に取り入れることについては、6月に献立募集のチラシを全生徒に配布し、この結果を10月以降の給食に反映する予定でございます。
「給食時間を長くすること」については、生徒からの要望が保護者ほど多くないことや、カリキュラムの変更など学校への影響が大きいため、慎重な判断を要するものと考えております。
矢口議員(再質問):
中学校給食の無料試食会事業の結果と今後についてに移ります。資料の14番になります。
今回全校で無料試食会事業をやってくださって、アンケートも回収していただきました。アンケートの回収がみんなに公開されていたのが、全校のまとまった回収の結果だったので、ちょっとお願いして、各学校のアンケートの結果、学校ごとの結果もちょっと見させていただきました。すると学校ごとに、ちょっとアンケートの結果の内容に偏りがあるかなって感じる項目がいくつかありました。
その中で気がついたのは、季節による温度差の可能性についてです。私も議会の会期中は常に中学校給食を食べさせていただいております。多分もう1年以上経ったのかなって思うんですけれども、そうすると各シーズンの中学校給食を食べさせていただいているわけでありますが。冬は冷たいのがちょっと気になったかなって。ただ、今の時期はすごくやっぱおいしくて、私は大好きなんです、中学校給食が(笑)。もう本当においしく食べさせていただいているんですけれども、今の時期はそんなに気にならないんですが、冬場になると、ちょっと冷たいかなと感じることがありました。
今回の試食会事業は、5ヶ月にわたって行われました。資料にもあるんですけど、9月実施、10月実施、11月、12月、1月とあるんですけれども。アンケートの中で、「今後給食を注文したくない」「どちらかといえば注文したくない」と答えた生徒にのみ、「どういう理由で注文したくないですか」という理由を問うた項目があります。
そこで「冷たいから注文したくない」という理由を選んだ生徒の比率になります。これが9月実施は26.62%、10月実施は28.64%、11月実施は32.46%、12月実施は46.40%、1月実施は45.70%ということでした。
以前からその配膳室の温度について、私もいろいろ担当の課長とお話をさせていただいたんですけれども、一応配膳室の温度ですとか、やっぱりその衛生管理上、何度に設定するようにですとか、そういったことの指導をされているということでした。やっぱり季節ごとに、ある程度…もしかしたらこれを見るとですね、12月1月は半分近くの人が、「冷たいから注文したくない」と答えているという状況を見ると、もしかしたら季節ごとにお弁当の温度がちょっと変わっているのではないかなと思いました。
給食については方針を今後見直していくという可能性についても、(松葉議員の一般質問での)市長からの答弁がありましたけれども、生徒一人一人、今注文している子も、どの季節でも変わらずおいしく食べてほしいなって。味は本当においしいので、冷たいから美味しくないって思って欲しくないなっていう私の意見でもあります。 なのでですね、できたら1度、季節ごとにどういうふうになっているか調査していただいたり、あとなんか変なあれですけど、冬はもう配膳室の温度を上げてしまう。暖房をかけてしまって、ちょっとお弁当を常温に戻すような工夫もあればいいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
学校教育部長:
町田市では、配膳室の温度は食中毒菌の増殖を抑制するために、夏冬ともに20度以下に設定するように指示しております。おおむね20度設定ということです。冬場は配膳室の温度を上げても、給食本体を加温するわけではありませんので、給食配膳室の温度の調整で「給食が冷たい」という意見を改善することは、難しいというふうに考えております。
矢口議員:
食中毒を防ぐためにおおむね20度設定ということになっているんですけれども。でも夏場は多分、1回測ってみてほしいんですけど、夏場の給食の実際に食べるときの温度と、あと冬場の給食を食べるときの温度、多分温度計で測ってもらえばすぐわかると思うんですよ。ただそうなると1年待たなきゃいけないわけなんですが。ちょっと遅いかなと思うんですけれども。
実際こう、アンケートで「冷たいから注文したくない」っていうふうに答える人たちが冬場は多かったっていうのは、やっぱり冷たいんじゃないかなって。冬の方が冷たいんじゃないかなって思うんですけど。この点、どんな方法でもいいんですけど、何か冬場でも冷たくなく、夏場ぐらいと同じような、9月とか10月ぐらいと同じような温度で食べるような工夫が何か検討できないでしょうか。
学校教育部長:
はい、議員ご存じだと思いますが、ご飯は保温材で冷めにくくしているということですが、給食全体で考えれば安全第一ということで考えておりますので、変更は難しいというふうに思います。
矢口議員:
安全第一に…でも、すいませんちょっと私も、そこまで調べていないのでわからないんですけど、食中毒菌の繁殖のスピードって、温度と時間とかでグラフがあったりとかすると思うんですけど。例えばいくら20度のところに置いてたとしても、学校に運ばれてから何時間も放置することはないと思うんですね。何時までには必ず食べるっていう、時間的な制限が必ずあるはずなんですよ。例えば1時半までには絶対に食べていると。1時半までに食中毒菌が増えないような温度を狙えると思うんですね、個人的には。夏には多分温度が高いわけですから、実際にお弁当の。それで問題がなく、食中毒が出てないんですから、冬にも夏と同じぐらいの温度にすることは可能だと思うんですね。
もしかしたら室温を20度設定にしているけれども、実際には室温が20度でない可能性があるわけですよね、配膳室の温度が。設定が20度くらいっていうわけで、実際の配膳室の温度はじゃあ何度なんだろうって。もし夏も冬もずっと配膳室の温度が同じなんだったら、そんなに大きなアンケートの結果(の差)も出ないじゃないかなって思うんです。
まずはですね、このアンケート、せっかく学校別に集計できるようにしてくださったんですから、学校別にこうやって差が出てきたものに関しては何か進めていただきたいと思います。
で、温めるのは難しいっていうお話が、やっぱ温め直すような機械も難しいっていうことは先日の答弁でも聞きました。そこは予算的に難しいことも理解いたしますので、温める機械、私も入れて欲しいけど、入れて欲しいとは言いません(笑)。でもせめて冬がすごい冷たいっていうような状況はなくしていただけるような努力は、多分もうちょっと研究ができると思うんですけれども、研究だけでもしていただけないでしょうか。
学校教育部長:
配膳室の温度も含めて研究を行ってまいりたいと思います。
矢口議員:
はいありがとうございます、よろしくお願いします。
まだまだちょっとあるんですけど、すいません。資料15番になります。試食会に参加しなかった生徒の意見についてなんですけども。不参加の方が21.6%いるんですね。5人に1人が不参加ということになるんですけれども、この不参加の方の不参加理由を、アンケートでは記入する欄を作ってくださっていました。この配慮については素晴らしいものだと思います。
ただその不参加の生徒の意見の、不参加理由は、「食物アレルギー、好き嫌いが多い、給食注文の予定がない等」ってこの3つだけにまとめられていて、この3つの比率もわからないし、他の意見が全く吸い上げられてない状態なんですね。
やっぱり「無料だとしても、絶対に給食を食べない」という思いのある方々の理由を知りたいと私は思うんですけど。せっかく不参加の方々にも記入いただいたんで、ここのところについてもうちょっと詳細に、ご報告をいただけないでしょうか。
学校教育部長:
今取りまとめている不参加の理由につきましては、議員がおっしゃっていただいたような食物アレルギーであるとか、利用する予定がないとか、好き嫌いが多いということですが、改めて不参加とした理由を確認した上で改善に繋がると思われるものは、今後の参考にしていきたいというふうに考えております。
矢口議員:
参考にもしていきたいですけど、私たち議員にも提示していただきたいんですけど、いかがでしょうか。
学校教育部長:
改めて確認した内容につきましては、お知らせできるようにしていきたいと思います。
矢口議員:
ありがとうございます、楽しみにしております。
あと、学校ごとのアンケート回答の差というところにちょっと戻るんですけれども、アンケートの問6-5のところで「取りに行くのが大変だから、頼みたくない」と答えた方。と、あと問7のところの「どうすればもっと良くなるか」みたいな質問のところで「教室の近くまで持ってきてくれること」っていうふうに回答したところ。こういったところも学校ごとに結構差があるなっていうふうに気がつきました。
もしかしたら学校ごとに配膳室へのアクセスの良さとか、そういったところが結構違うのではないかなというふうに思いました。
今、給食を食べている子どもたちが使いやすいようにしていきたいと思うんですけれども、そのためには「取りに行くのが大変だから」っていうふうな回答が多かった学校に関しては、ちょっと行ってみて調査してアクセスが悪かったら、配膳を近くまでしてあげるとかそういった、学校別の対応みたいなのをご検討いただけないでしょうか。
学校教育部長:
教育委員会で把握している学校ごとの差ですが、大きく時間を要するとは教育委員会としては考えておりません。全体でも差としても3分から5分程度ということですので、現状では個別の対応というのは考えておりません。
矢口議員:
3~5分程度っていうんですけど、往復だったらじゃ何分になるか。昼休みもすごい長いわけじゃないですよ。(昼休み全体が)45分でそのうち15分が給食とかですかね。
ちょっとごめんなさい、今適当なんで、そのぐらいだったかなっていう記憶で話してます。そう考えると、往復で6分、往復で10分と考えると全然違うなぁっていうのが私の印象であります。
で、2018年度の決算審査で、「配膳における生徒の負担減の努力をするように」と意見が付きました。それに対して「教室近くまでの配膳をモデル校で試験的に実施します」と回答があったんですけど、実施はしていただけましたでしょうか。
学校教育部長:
モデル校の実施は現実的にはできておりません。 どうしても近くまで配膳する場合には、人件費なり新たな財源が発生しますので、これについては今のところは実施できていないということです。]
矢口議員:
財源がかかるかもしれないから、まずは1校モデル校を用意してそこで研究をしてみるっていう話だと思うんですけれども。
一応、決算審査の意見の回答で、そのように「モデル校で試験的に実施して影響について研究します」と回答があったので、モデル校でやってくださいっていうのが私の願いです。
またこれまで(文教社会常任)委員会でもですね、用務員の方にお願いして、例えば特別に遠い教室だけ…例えば1階に配膳室があって、3階の一番端っこの教室の人は多分すごく時間がかかるとか、そういったことを考えると、3階の端っこの人たちだけには、せめて近くまで出してあげるとか。そういった学校別の、さらに学校の中でも場所別の対応を、用務員の方とかあと学校の校長先生にお願いして、個別の対応をしていただければというふうにも思います。モデル校の実施をするのかしないのか、ご答弁いただけたらと思います。
学校教育部長:
配膳員の増員については現状では難しいと考えております。また、用務員業務、用務員の話も出ましたが、用務員については学校施設が児童生徒および学校関係者に安全安心で過ごしやすい学校施設になるよう、その維持管理に努め、施設の美観を維持することを目的としております。
現行、用務員は基本的に2名配置で、この2名の用務員が配膳室から各教室まで給食が入った3つのコンテナ(※注:ご飯、おかず、牛乳各1つのコンテナ)を階段で運ぶには、相当な時間を要すると考えております。
また、給食を運ぶためには食品の衛生を保つという観点から、手洗いだけでなく被服の着替えなども必要になり、このような作業を行って日々の用務員業務が短くなってしまうことから、用務員がやることについては本来業務に支障が出るものというふうに考えております。
モデル校の実施につきましては、考えていきたいと思いますが、その実施の時期については今後検討していくという形になると思います。
矢口議員:
はい、かしこまりました。
最後に一点聞きたいんですけれども、先生方へのアンケートは、今回アンケートの結果が来なかったんですけれども。元々今までの委員会っていうか報告の中で、先生方にアンケートを取るっていう前提で進んでいたと私は認識していたんですね。
これまで委員会の中でも、先生方からのアンケートの回収率についても、「回収するときはアンケート100%、先生方から回収できるように努力してください」っていう話をして、それに対して学校教育部さんのほうでも「わかりました」というようなお話があったと思うんですね。でも、今回その先生方へのアンケートが実際には行われなかったということについて、ちょっと疑問を持っているんですけれども、先生方にアンケートをしなかったのはなぜでしょう。……って今伺ってもしょうがないんで、今からでもいいので先生方にアンケートを取っていただけないでしょうか。
学校教育部長:
今回無料試食会のアンケートの結果におきまして、温かい給食が食べられること、量が調整できることといった給食内容の改善に関する意見が多くて、クラスで頼んでる人が多いほうが良いと回答している割合は、回答している生徒は31.7%で、割合としては多くなかったことから、学校による働きかけの影響により頼みやすさが変わる可能性は低いと考えるため、教職員のアンケートは現在のところ予定はしておりません。
矢口議員:
はい。ただ元々、先生方にはアンケートを実施する予定だったと思いますし、私たちの意見では別にその先生方が一生懸命「給食を食べよう」っていうふうに促しているかどうかっていう視点以外にも、先生方の視点はあるよねっていう話もあったはずなんですね。
やっぱり生徒か、保護者かだけになると、そこにいる第三者の目が全然ないんですよ、これだと。生徒と一緒に生徒の空間を見ている第三者として、先生の感想も絶対参考になると思うんですね。さっき取りに行く時間も3分から5分でそんなに影響ないんじゃないかって話だったんですけれども、先生方に実情を聞けば、もしかしたら3分から5分だけど移動教室のときにはこういうことがあって、このクラスでは、場所的にこういう事情があって、だからどうしてもこのクラスではちょっと頼みにくいんだよとか、そういうですね、実際のところが聞けるはずだと思うんです。
そもそも取る予定だったのになんで取らなかったんだろうっていうところはすごい不思議に思ってます。
ちょっと、次の項目もあるんで一旦終了しますけれども、先生へのアンケートをとらないようでしたら何度でも質問させていただきますので、どうか取っていただけるようにお願いして、この項目を終わらせていただきます。
(了)
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