令和2年度12月議会の中学校給食に関する質疑について、お伝えしています。一般質問初日12/3、吉田議員に続いて松葉ひろみ議員の一般質問です。
※なお、本会議録画より私どもが書き起こしたものであり、正式な議事録ではありません。
(写真は農林水産省Facebookより)
●公明党 松葉ひろみ議員一般質問(録画はこちら)
松葉議員:
2項目、中学校給食についてです。前回の2020年9月議会では、市長から「新たな給食の提供方式についても検討を進めてまいりたい」との答弁がありました。これは、町田市の中学校給食の現状と今後のことを考えた上で、大きな判断をされたものと受け止めています。そしてこれからの町田市の中学校給食は一体どんな方式になるのか、誰がどのように考えていくのか、とても気になるところであります。新たな給食の提供方式については、自校方式や親子方式、給食センター方式などが考えられますが、それぞれのメリット・デメリットを踏まえた比較検討が必要になってくると思います。
現在の選択制デリバリー方式における課題を解決し、よりよい給食の提供をめざした新たな給食の提供方法の検討方法や、今後のスケジュールはどのようになっているのかをお伺いします。
(1)「新たな提供方式」の検討状況は。
(2)今後の予定は。
学校教育部長:
項目2の「中学校給食について(その3)」についてお答えいたします。
まず(2)の「新たな提供方式の検討状況は」についてでございますが、現行方式の中学校給食において、給食利用を促進するための取り組みを行ってまいりましたが、現時点で利用者は大きく増やすにはいたっておりません。
また、今般の新型コロナウイルス感染症の影響により、現在の中学校給食の提供方式では、簡易的な食事の提供や、非常時に求められる柔軟な対応を取ることが難しい状況であるという新たな課題も認識いたしました。
これらの課題を解決するため、新たな中学校給食の提供方式について、2020年11月18日に町田市学校給食問題協議会に諮問し、検討を開始いたしました。
次に(2)の「今後の予定は」についてでございますが、協議会は全5回の開催を予定しており、2021年1月に答申を受ける予定でございます。以上です。
松葉議員:
中学校給食についてですね、先ほども吉田議員のほうからも質問がありました。この新たな中学校給食の提供方式の検討については、現在学校給食問題協議会に諮問しているということでした。
この協議会ですけれども、小中学校のPTAの方々や学識経験者、小中学校の校長先生などで構成されていると認識しておりますが、具体的にどのように協議が進められるのでしょうか。
学校教育部長:
はい、学校給食問題協議会では、現在の選択制デリバリー方式の課題である「温かい給食を提供すること」や「食物アレルギーに対応すること」「非常時災害時における柔軟な対応を可能とすること」などを解決していくため。これからの中学校給食はどのような提供方式が望ましいのか協議を行ってまいります。
具体的には、現在の選択制が良いのか、全員給食が良いのか。ランチボックス形式が良いのか食缶方式が良いのか、また自校方式・親子方式・給食センター方式のいずれかが良いかなど、比較検討を行う予定でございます。
松葉議員:
はい。どのような提供方式が望ましいのかこれから協議会で検討していくということでした。
しかしこれまでのあの選択制デリバリー方式という現行方式においては、様々な取り組みを行ってきたものの、なかなか給食利用者が増えてこないというような実情を考えますと、選択制デリバリー方式はもう限界に来ているのではないかなというふうに考えます。今後より多くの生徒に昼食を提供していきたいと考えるのであれば、全員給食で温かい給食を提供することが望ましいのではないかと思います。
また全員に提供するのであれば、その分家庭における費用負担も増加しますので、以前にもご提案させていただいた給食費の無償化。特に多子世帯はですね、我が家も5人おりましたけれども、これも今後検討すべきであるというふうに考えます。この件につきましては別の機会に改めて議論させていただきたいと思います。
また自校方式・親子方式・給食センター方式のいずれの方式においても、給食施設を新設または増設する必要が出てくると思います。
学校の敷地に余裕がないなどの、現在の学校施設の状況ですとか、町田市の形や中学校の位置などを考えますと、一つの方式だけで全ての中学校に対応するのは難しい部分があるかと思います。新たな提供方式を考える上で、柔軟な視点を持つことが必要か持つことも必要かと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。
学校教育部長:
はい、選択制か全員給食か、また、自校方式親子方式センター方式などのいずれかということにつきましては、その方式が現状の課題の解決となるか、また各方式におけるメリットデメリットの比較やコストはどうか。実施までの期間はどうか、実現性はどうなのかなど、学校給食問題協議会の答申を踏まえ、柔軟な対応を含めて総合的に判断してまいります。
松葉議員:
はいわかりました。ぜひ町田市の実情に合った方式を導入していただきたいと思います。
新たなこの提供方式を考えるに当たっては長期的な視点に立ち、中学生のためだけではなく、広く地域貢献が可能な施設を整備することも必要ではないかというふうに考えております。
例えば、災害時に備えるという視点も必要だと考えますが、この点につきましてはいかがでしょうか。
学校教育部長:
現在新たな給食提供方式について、学校給食問題協議会で協議を進めているところではございますが、新たな給食提供方式を実施するにあたり、給食施設を新設または増設する際には、議員のご提案の通り災害時などにも対応できる給食施設を視野に入れて考えていきたいと思います。
松葉議員:
はい。ぜひともお願いしたいと思います。
新たな給食提供方式を実施するまでには何年かかるとは思います。しかし実現に向けては、スピード感をもって進めていただきたいと思いますが、今後の市のスケジュールを確認したいと思います。
また、現在、この学校給食問題協議会で協議中ではありますけれども、我が会派といたしましては新たな中学校昼食の主な提供方式としては、給食センター方式を導入することにより、全員に提供できることが望ましいと考えます。
我が会派も、食缶方式やセンター方式など、甲府市や八王子市にも視察を重ねてまいりました。先般は福生市にできました防災食育センター、コロナ禍において、視察は受け入れてないということでしたが、丁寧に質問に答えていただくことができました。
この主な提供方式を自校方式または親子方式とする場合、狭い学校敷地内に給食施設を新設したり、既存の給食施設を増設することは難しいのではないか。たとえ一部の学校で実施できたとしても、全校実施は難しいと思います。
建設地の確保が必要にはなりますが、給食センター方式を導入すれば、複数校同時に給食の提供が可能となり、全校実施に向けても短期間で導入可能になります。
さらに、地域に貢献できる施設として、災害時に対応できる機能にとどまらず、例えば、子供や高齢者に対しても、食の提供ができるような複合化された施設とすることにより、多様な補助金が得られる可能性も出てくるのではないでしょうか。
ぜひですね、ここで市長のお考えをお伺いしたい。それで(残り)4分26秒がございますので市長の思いをお聞かせいただいて、今回の一般質問を終わりにしたいと思います。
石阪市長:
スケジュールについてのお尋ねと、それから公明党会派のお考えというものをお伺いをいたしました。
なんといってもスピード感というのは大事であります。
新たな給食提供方式の実施に向けては、その点を一つ大きな前提として考えてまいりたいと思います。
新たな給食提供方式につきましては、先ほど学校教育部長からお答えいたしましたが、来年1月に学校給食問題協議会から答申を受けまして、その後市としての今後の学校給食の方向性を速やかに決定し、その上で、具体的な内容やスケジュールを盛り込んだ「基本計画」というものを策定をしていきたいというふうに考えております。
先ほどお答えいたしましたが、新たな給食提供方式の実施、実行ですね。この実行につきましても、できる限り早期に実現できる、そういう努力をさせていただきたいと思います。
議員のほうからその他にも様々なご提案をいただきました。いただいた意見も参考にしながら、今後も検討を進めてまいります。
松葉議員:
大変にありがとうございました。
1月に答申を受けるということでしたので、2021年度中には基本計画を策定するのかなというふうに個人的には受け取りました。そして、先ほど「できる限り早期に実現」というふうにもおっしゃっていただきましたので、このスピード感というものにつきましては、デリバリー導入時には5年間かけて全校に実施をしたわけですけれども、それよりももっと速いスピードで進んでいくのかなというふうに受けとめさせていただきました。
様々なご提案をさせていただきました。ぜひ柔軟な視点を持って今後も検討していただきたいことをお願いして、今回の私の一般質問を終わります。
ありがとうございました。
(了)
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