前回に引き続き、令和2(2020)年度第1回定例会につき、3/23の個人質疑内での中学校給食関連の内容を何回かに分けて掲載します。
※なお、正式な議事録ではなく、録画放映から私共が書き起こしているものです。
●公明党 村まつ俊孝議員
村まつ議員:
第7号議案「令和2年度一般会計予算中学校給食利用促進事業」についてです。町田市の中学校給食は喫食率が年々低下しており、たびたび請願が出されるなど多くの市民が関心をもっております。これに対して市は、昨年9月から本年1月まで中学生の生徒・保護者を対象に無料で給食試食会を開催しました。
試食会後には生徒や保護者からアンケートをとっているとのことなので、今後の中学校給食の改善について、さまざまな検討をされていると思います。そこで、無料試食会の結果をどのように予算に反映していくのかを伺います。
(1)2019年度に実施した無料試食会の結果をどのように分析しているか。
(2)アンケートに対して、「献立のリクエストをとり、生徒の希望を取ること」「温 かいものが食べられること」「量が調整できること」について多くの意見があ ったとのことだが、今後どのように反映させるのか。
学校教育部長:
第7号議案「中学校給食利用促進事業」についてお答えします。
(1)についてでございますが、今回の無料試食会には約8割の生徒に参加していただき、「現在の中学校給食を多くの生徒に実際に食べて、知ってもらう」という目的はおおむね達成できたと考えております。
試食会の学年別の参加率を見ると、1年生が84.2%、2年生が76.0%、3年生が74.9%という結果であり、1年生では参加率が95%を超える学校もありました。また、給食予約システムの登録率を見ると、1年生で90%を超えている学校もございます。しかし、試食会後の喫食率は9.9%で、多くは伸びておらず、必ずしも試食会の参加率や給食予約システムの登録率の高さが喫食率に反映していないことがわかりました。
そのなかで、試食前と比べて2年生3年生はほぼ横ばいでしたが、1年生は上昇傾向にあり、喫食率が25%を超える学校もありました。これらの結果から、新1年生に対する取り組みを進めていくことが利用促進につながると考えております。
すでに、新1年生への取り組みとして、全中学校の入学説明会で給食のPRを行うとともに、カラーパンフレットを配布しています。今後は、新1年生のうち給食予約システムに利用登録をしていただいた方を対象に、5食分の給食を提供いたします。入学して早い段階で給食を食べて、知ってもらい、利用開始のきっかけとすることをねらいとしています。
(2)についてでございますが、これまで生徒からは「給食は食べたことはないが、おいしくなさそう」という意見が寄せられていました。今回のアンケートでは、多くの生徒から実際に給食を食べたうえでの感想や利用促進に向けた提案をいただいています。生徒のアンケート結果では、「献立のリクエストをとり、生徒の希望を取ること」「温かいものが食べられること」「量が調整できること」が改善要望の上位に位置づけられておりました。
今後は、生徒からのリクエスト内容を給食献立に反映する取り組みや、給食のカラー写真つき献立表の配布を行ってまいります。「温かいものを食べられること」及び「量が調整できること」への対応については、エレベーターや配膳室などの学校施設の整備状況や、調理業者の人員体制、設備の整備状況から、実施には課題が多いと考えています。また、試験的導入が容易ではないことから、町田市と同様の方式で給食を提供している他市事例を調査研究し、町田市にとって効果的な改善策を行ってまいります。
村まつ議員(再質問):
無料試食会、参加率については1年生が84%、2年生が76%、3年生が75%程度ということで、かなり高い参加率があったという認識をもちました。 ただし喫食率で見たときには9.9%ということで、あまり変化が見られなかったというのが、私自身がもった認識でございます。この無料試食会の結果を受けて、いつまでにどのくらいの喫食率をめざしていくつもりなのか、このへんについて再度お伺いしたいと思います。
学校教育部長:
喫食率の目標につきましては、今年度に実施しました無料試食会の試食後に行ったアンケートにおいて、「今後給食を注文したいか」という問いに対して約2割の生徒が「注文したい」「たまには注文したい」と回答していること、また新1年生への取り組みを踏まえまして、2020年度末で30%をめざしてまいります。
村まつ議員:
30%をめざすということで理解をいたしました。
それからですね、喫食率もそうなんですけれども、現在の給食方式においてですね、教育委員会がめざしている方向性ですね。喫食率なのか、それともそれだけではないのか。そういった方向性を、改めて確認させていただきたいと思います。
学校教育部長:
生徒が家庭から弁当を持参することを望み、弁当を持参することに不便さや不満を訴えていないこと、訴えることのないご家庭もあることから、給食を利用したいと考える生徒や保護者の方が、利用したい時に不自由なく給食を利用できるような環境を整えていくことが大切であると考えております。
中学校給食の利用が伸びない背景には、献立内容にも課題があると同時に、給食のPRも不十分であると感じております。
その意味からも新年度においては、新1年生への取り組みが重要であると考えております。
村まつ議員:
不自由なく給食を利用できるような環境を整えていく。これがお考えだという風に理解をいたしました。
また新1年生に対してはですね、さまざまなPRを行って、入学説明会などにも出向いてですね、かなり一生懸命やっていらっしゃることもお伺いしております。これによって喫食率を1年生から伸ばしていこうというお考えなのではないかなぁと理解しております。
ただその、現状の、今度2年生3年生になる学生さんたちに対しては、今までのものが改善されないと納得のいくものではないのではないかなぁいう風にと私自身は感じております。今回のアンケートの結果で、約8割の生徒さんが食べられて、そのうえで言われているのが「温かいものが食べられること」「量が調整できること」という要望がございます。この2点についての取り組みというのは最も重要だという風に考えています。温かい給食の提供方法として、味噌汁などの提供や、おかずを温める方法などあると思います。こういったことに関して、この課題に関してのスケジュールですね。どうやってこのスケジュール感で取り組んでいくのか、この点についてちょっとお伺いをしたいと思います。
それからもう1点はですね。この給食についても今年視察をさせていただきまして。大阪の寝屋川市に行かせていただきました。寝屋川市はですね、同じようにランチボックス形式の給食なんですけれども、「主菜のみを温めて提供する」という方式をとっておりました。主菜のみ、要はメインのおかずですね。メインのおかずのみを温めて、その温めたものをランチボックスの中に入れるという…そういう形式をとっていらっしゃいました。これは私も、そういう発想がなかったので、こういうことができるんだということで驚きました。じっさい、そういう風に温かいものが出る日もあれば、お弁当のまま出る日もあります。それは日によって違うんですけれども、それによってですね、寝屋川市は今までの不満を、ある程度ですね、解消してるということも伺っております。
こういった、具体的な方法をですね、していく…寝屋川市に囚われることはないと思うんですけれども、生徒さんの声を受けて具体的なことをやっていくってことが大事ではないかなという風に思っているんですが。こういった取り組みについて、今回の予算には計上されていないのか。この点をお伺いしたいと思います。
学校教育部長:
2020年度の予算につきましては、温かい給食の提供に関する予算は計上しておりませんが、じっさいに温かい給食を提供している自治体に視察に行くなどし、町田市における改善策について調査研究していきたいと考えております。この調査研究のスケジュールでございますが、2021年度の取り組みを視野に入れ、2020年の夏の一つの目安として取り組んでいきたいと考えております。
村まつ議員:
ありがとうございました。スケジュールは2020年の夏、ということをお伺いいたしました。ぜひこの問題、しっかりですね、迅速に対応していくということが大事だと思いますので、他の自治体も研究していただいて、取り組んでいただきたいと思います。
これがあまりうまくいかないということになってしまうと、より大きなことも考えなければいけないのかなぁという風に、私個人としては感じております。ですので、この1年間できっちり結果が出るような取り組みをですね、進めていただきたいと思います。(了)
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