令和3年度第4回市議会定例会レポートをお送りしています。一般質問3日目、12/6の諸派矢口まゆ議員の質疑は現行デリバリー給食の改善についての内容でした。
通告書はこちら。
※議会録画から書き起こしたもので、正式な議事録ではありません。
●諸派 矢口まゆ議員
矢口まゆ議員:
全員給食導入まで実施される現在のデリ弁給食をもっと使いやすく!
センターを建設し、全員給食実施の予定ではあるが、それまでは現在の選択制のデリバリー弁当給食(デリ弁)の運用が続くことになる。現在のデリ弁において、牛乳の有無を選択できるようにしてほしいという声や、ご飯の量を選択できるようにしてほしいという声が多いことがわかっている。
(1)3月議会において、アレルギー等の健康上の理由で牛乳が飲めない方がいることが想定されますので、そのような方に対して対応できる方法がないか、研究していくという答弁があった。研究の状況は。
(2)ご飯の量の調整について、予約システムの改修が必要とのことだが、見積もりはもらったのか。
(3)その他、現在のデリ弁給食に関わる内容で改善を検討しているものはあるか。
学校教育部長:
(1)についてでございますが、中学校給食では、アレルギーなどの健康上の理由で牛乳を飲むことができない生徒に対応するため、2022年4月から、牛乳の提供を選択できるよう準備を進めております。
こうした対応を行うことで、今までアレルギーなどを理由に給食を注文できなかった方が、給食を注文しやすくなることや、牛乳を飲むことができずに残していた本数を減らすことができると考えております。
次に(2)についてでございますが、令和3年第1回定例会では、中学校給食のご飯の量の調整についていただいた質問に対して、「学校給食実施基準で求められたエネルギー量を確保するためには、現在提供している主食の量は適切であると考えている」と答弁いたしました。そのうえで、ご飯の量を選択できるようにする場合には、給食予約システムの改修が必要になるという旨のお答えをいたしました。
ご飯の量については適切な量を提供していると考えているため、ご飯の量の調整を行うための給食予約システムの改修は予定しておりません。
最後に(3)についてでございますが、中学校給食は、「学校給食実施基準に基づいた栄養バランスのよい安全・安心な給食を提供すること」を基本としています。そのうえで、生徒が、中学校給食を利用したいと思う献立作りを行うことが重要で、それに加えて、利用したいと思う方が利用しやすい状況を整えることが重要であると考えております。
2021年度の取り組みといたしましては、生徒や保護者の食と健康についての関心を高め、給食の利用に繋がることを目的に、「2020町田市立中学校朝食レシピコンテスト」で最優秀賞、優秀賞を受賞した作品の献立を、2021年7月および9月の中学校給食で提供いたしました。今後も継続して実施していきたいと考えております。この中学生が考えたレシピが給食に登場する旨のカラーチラシを、中学生全員に配布し、中学校給食の利用促進のPRを行いました。
また、今後の取り組みといたしまして、牛乳アレルギーなどの健康上の理由で、牛乳を飲むことができない生徒への対応について、2022年4月から牛乳の提供を選択できるよう、準備を進めております。
また、成長期の子どもたちが食と健康のかかわりについての知識を得ることと、給食利用のきっかけとすることを目的として、ゼルビアキッチンとコラボレーションした献立を、2022年4月と5月に実施する予定でございます。
矢口議員(再質問):
牛乳についてはあれから研究していただいて、いつの間にかもう4月から選択制にするということで進めていただいて、本当にありがとうございました、どうぞよろしくお願いいたします。
ご飯の量の調整なんですけれども、さっきの答弁では「適切な量を提供していると考えている」と。その根拠が学校給食実施基準によるものだっていうことをおっしゃっていただいたんですけれども、資料13ページ(注:リンク先3ページ)を見ていただきたいんですが、この学校給食実施基準の参考資料になります。こちらには、「個々の健康及び生活活動等の実態並びに地域の実情等に十分配慮し、弾力的に運用すること」とあるんですね。個々の実態に配慮して弾力的に運用することということで、一人一人体重や身長、またクラブ活動の有り無し、そういったことが違えばエネルギー消費量も当然変わってくるかと思いますので、そこに弾力を持たせようっていうふうなことが書いてあるんですけれども。こういったところを見て、やっぱり一人一人の体格ですとかそういうところに合わせて、ちょっとはご飯の量を調整できるほうがいいのかなと思うんですけどいかがでしょう。
学校教育部長:
はい。ご質問いただきました現在のデリバリー方式による中学校給食におきまして、ご飯の量の増減ができないかということなんですが、仮にご飯の量を増減した場合、先だってご回答したように、こちら側のシステムだけではなくて調理業者のほうもシステム等変更しなければなりません。現在の給食の調理業者が対応できるのかどうか、それを確認いたしました。
調理業者によりますと、このような対応を行う場合には、ご飯の量を増減するための施設整備や人員体制、調理時間の延長、そういうことを行う必要があるとのことです。しかしながら、今後町田市の中学校給食は2025年までに給食センター方式に移行するということも表明しておりますので、それが予定されている状況では、このような施設整備などの対応を行うことは困難であるということをご回答いただいております。
矢口議員:
はい。そういった委託業者の関係もあって、ちょっと難しいことで、それならば無理にというのも難しいのかなと思うんですけど、何か今後も良い方法がないか、引き続き私も考えていきたいと思います。
次なんですけれども、以前配膳についてモデル校で何か実施ができればって話があったんですけれども、こちらやっぱり、今ってどこでもやってないってことなんでしょうか。今後教室まで配膳するとか、そういったことをモデル校で実施していただくことはできないでしょうか。
学校教育部長:
給食の配膳についてですが、2021年5月に策定しました「町田市立学校個別施設計画 学校整備計画編」につきまして、バリアフリー化工事の計画スケジュールを示しております。そのなかで中学校につきましては、2023年度に5校、2024年度に3校、2025年度に1校のエレベーター設置を計画しております。(9月議会戸塚議員の一般質問参照)
設置されたエレベーターにつきましては、給食の配膳にも活用することを考えております。
またモデル校での実施など、そういうことを検討してもらえないかということですが、モデル校での実施に当たりまして教室近くまで給食を運ぶための配膳員の増員が可能であるか、現在こちらも調理委託業者に相談したところ、短期採用ということが前提となるためなかなか確保が困難である、との回答をいただいております。
そのため、モデル校などで部分的に配膳を実施することなどは難しいと考えております。
配膳にかかる時間を確保できるようにするなど、準備や片付けの時間を考慮した適切な給食時間の設定を検討するよう、中学校に求めてまいります。
矢口議員:
はい。「配膳員の増員などが難しいから時間を確保できるように」っていうことで、すごくごもっともなお話だと思ったので、そのまま時間を拡大して、取りに行く時間ができるように、子どもたちが急がずに取りに行けるような時間の確保を進めていただければと思います。
あといろいろあるんですけど優先して、委託業者さんと、今後そのセンターの全員給食への移行の途中に、今の現行方式の給食と新方式の給食とどっちも並行して一時的にやる時期があると思うんですけれども。そのときに配食量が大幅に減る時期があると思うんですね。こういったところの可能性については委託業者と話しているのか、またその際単価がどうなるのかとか、そういった話はされておりますでしょうか。
学校教育部長:
はい。町田市の中学校給食が今後給食センター方式に移行して全員給食に移行するということにつきましては、現在の給食調理の委託事業者に情報提供は毎回しております。給食センターが整備されるまでの期間につきましては、給食調理業者の意見を聞きながら、現在の給食が安定的に供給できるよう努めてまいります。
矢口議員:
安定的に供給できるようお願いしたいのと、やっぱり1食あたりの費用がものすごく高くなる……前にもニュースで「1食何千円かかってる」とか給食がニュースになった時期もありましたけども、そういう状況にならないように、例えばセンター給食移行までの間に、先に配膳室が広く確保できた学校については、今の現行方式のデリ弁を全員給食にしてしまうとか、そもそも結構保護者の方からは今の弁当方式の給食のときに「全員給食でこれを食べさせてほしい」という意見も実際にあったはずなので、審議会などでも。そういったところを加味して、委託業者さんにもたくさんお願いできるようにとか、そういった方向を今後検討していただければと思います。
(了)
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