ご報告が遅くなってしまいましたが、2020年2月27日に、市議会の全会派のお部屋を回り、中学校給食に関する資料をお届けしてきました。資料の内容は以下の通りです。
・給食試食会についての中学校、保護者のご感想
・中学校給食そのものについての中学生、保護者、教職員、市民の意見
・親子方式で中学校給食を実施した場合の費用、メリット、敷地、EV等のインフラ、時程における実施可能性
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資料提出の背景と私たちの願い
今回、この資料をお届けした背景は3つあります。
①町田市では中学校給食試食会を、2019年9月~2020年1月、中学生原則全員対象で実施しました。結果は、利用率9.4%(2019年4月)→9.9%(2020年1月)にしか向上しませんでした。しかし、アンケート結果等を踏まえ、2020年度の中学校給食予算には、「お弁当箱を変える」「献立表をカラーにする」などに2455万円が投入される予定です。こうした方向性は、私たちが実際に見聞きした生徒や保護者等のニーズとは乖離しているため、この方々の意見を伝える必要がありました。
②2018年12月の中学校給食請願では、市議会で反対を受け不採択となりました。理由として「実施方式が不明確である」「費用がかかる」「敷地や時程はどうするのか」などがありました。それらの反対理由に対して、実施方式を明確化し、実施可能性について調査してきた結果を取りまとめ、市議会の理解を得る必要がありました。
③中学校給食の方式検討において、「自校方式の小学校給食を中学校とまとめて給食センター方式にしては」というご意見が一部から聞かれました。しかし、デリバリー弁当型でない中学校給食実施のために、小学校給食の質を落とすことはあってはならないと考えます。しかし、自校方式では経費がかかる、将来負担を考えるべきだ、というご意見ももっともです。小学校給食の質の維持と、中学校給食の質の向上を両立させるために、「親子方式」での実現可能性を検討していただく必要がありました。
私たちは、子どもたちにとって最良の選択をしていきたいと考えています。
中学校給食の全員試食会を経ても喫食率上昇が見込めないことが明らかになった今、実施方式を見直し、抜本的に改革することが必要であると考えます。
学校給食としてベストな形式は、「全員で食べられ、安全・安心、かつ作り手の顔が見える」自校式給食であることに変わりはありません。しかし、資金や敷地等の面で難しいのであれば、町田市内で唯一全員給食が実施されている武蔵岡中学校に倣い、「近隣の小学校から運ぶ」親子方式がよいのではないかと考えます。
学校別に自校方式、親子方式での実施が可能かどうか検証していただき、親子方式でも困難な学校については、どのようにすれば実現可能かを検討いただきたい、というのが私たちの願いです。
各会派の皆様、引き続き改善のご検討をお願いします
市議会では各会派のお部屋を回り、市議会の皆様のご意見を伺うことができました。
センター方式ではどうかと考えておられる方。
教育委員会にもこの資料を共有したいと言ってくださった方。
給食センターに視察に行って情報共有してくださっている方。
会派の全議員さんでご対応くださったところもありました。
そして、「よくこれだけの資料を作りましたね」「これだけで一般質問ができるくらいですよ」とねぎらってくださった会派さんもありました。
温かいお言葉に感謝するとともに、全会派で検討に役立てていただけることを期待しております。
なお同じ内容の資料は、町田市長の石阪丈一様と、保健給食課長様にもお届けしました。
さらに、2019年6月の請願が不採択となった町田市教育委員会の皆様、お弁当箱のリニューアル等を提案されている学校給食問題協議会の皆様にもお届けする予定です。
コロナウイルスの影響で、3月の町田市議会定例会では一般質問が取りやめになりました。
そのため、6月の定例会で各市議様が中学校給食について取り上げ、デリバリー弁当型にとらわれずに給食の改善に取り組んでくださることを願います。
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